セミリタイア失敗 40代独身無職の末路

働くのが嫌で41歳(2015年)の時に貯金680万で無謀な貧乏リタイア(9年目)をしました。貯金切り崩し中でなくなれば消えます。

ホームレス消滅(村田らむ)を読んだ感想

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村田らむさんのホームレス消滅(2020年5月出版)を読みました。普通に面白いです。ホームレスの過去から現在までの歴史が理解出来る内容となっています。村田らむさん自身、1972年生まれなので同世代の私に大変わかりやすい内容でした。

 

西成の暴動、西新宿地下道ホームレスの撤去など、たしかに私もテレビのニュースで見ていました。まあ、私は大阪に住んでいましたので南海電車から見えるあいりん総合センターを見ながら幼少期を過ごしたという環境ではありましたけどね。

 

ホームレスの生態

すぐに「ホームレス=怠け者」という 図式を思い浮かべてしまう人が出てくるわけだけどそれは事実ではありません。「このままいけば私もホームレスになっちゃう!」とか、「何もしたくない怠け者ならホームレスなれや!」みたいな事を言う人がいますけど、それは間違った考え方だと思います。

 

怠け者はホームレスになってはいけない!!

 

ホームレスの多くは働いています。60歳を超えても働いている。日雇い労働者、空き缶集めなどの廃品回収業、昔なら漫画雑誌回収業とかありますよね。それはそれは過酷な低賃金労働をしている人が多いです。日給3000円になればいいほうではないでしょうか。ほんと大変です。

 

それでいて天敵がわんさかいる。普通の暮らしをしていたら出会わないような天敵がホームレスには存在します。まずは、ホームレス同士、喧嘩、窃盗、殺しなどあるようです。次は酔っ払ったサラリーマン、中高生のホームレス狩りなどよくニュースにもなっていますよね。ホームレスが一番恐れているのは中高生の集団だそうです。そして貧困ビジネス、悪徳病院などです。ホームレスを入院させて手術して荒稼ぎしている病院、生活保護をセットで監禁して搾取する貧困ビジネス。ホームレスって天敵だらけやなって思いますよね。全然、楽ではないですよね。

 

私は絶対にホームレスにはなりたくないな。絶対にニートの方がいい!

 

まあ、本の内容とは私は全然違うことを書いているわけだけど。。。ホームレスの過去と現在が見えるので楽しめる内容となっていると思いますよ。日本の戦後、高度経済成長期に日雇いで日本を支えたドヤ街の住人達が年老いて福祉の世話になっているのが今です。普通に考えたらそこがホームレスの柱でそこの寿命が尽きたら本流は消えます。もちろん本流でなくホームレスになってドヤ街に来た人もいると思いますが。。。支流で枝葉です。今後どうなっていくかは私には分かりませんが歴史書として頭の片隅に入れておくべき事柄だと思っています。

 

ホームレス消滅 (幻冬舎新書)

ホームレス消滅 (幻冬舎新書)

  • 作者:村田らむ
  • 発売日: 2020/05/28
  • メディア: Kindle版