この本は今、貧困に苦しんでいる大人に向けた本ではありません。貧困層にいる子供に向けた本です。これから何にでもなれる芽がある人達に向けた書となります。
30代後半から50代で貧困で苦しんでいる人もいるでしょう。でももう手遅れです。この本を読んで相撲取りになれないし競輪選手にもなれません。
でもそういう人達でもこの本は読む価値はあるとは思います。努力した結果でこんなにも差が出たんだ。自分が今貧困の身にいることに納得出来るかもしれないからです。
【私の感想】
著者は1979年生まれ私より5歳年下なので41歳くらいかな。こんな貧困状態の人がいたんだっというのが驚きです。そこから我が力だけで這い上がってきたからこそかける力がこもった書となっています。
そういう部分でいえば私は恵まれてはいるよね。幼少期からそんなにお金がある家庭ではなかったものの一億総中流と言われていた時代の端くれには位置していたとは思う。だからこそ燃えたぎるものがないのかもしれない。上昇志向というか自分の能力的な部分でもすぐに諦めるし一番いい場所を求めて努力するわけでもなく手頃なところで妥協して巣ごもりしてしまうような人間だからさ。
ベクトルとしては真逆に位置する人間だ。
こういう類の本を読めば読むほど衰退していく日本に自分は親近感をわく人間なんだろうなって思う。このまま日本も私に同調し続けてくれとさえ思ってるもんな。やれGDPが下がっただの実質賃金が下がり続けているだの成長していないって言う人がいるんだけど。。。私はええやんとしか思っていない。私が成長せずに堕落していってるのに日本だけ成長するなんてありえないよ。
若い人なら、ふろむださんの「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」とセットにして読むといいかもしれんね。お金ってほんと大事で豊富にある人はどんな困難なことでも乗り越えていくことが出来るんよね。人を助けることもできる。私は貧乏なので自分のことで精一杯で他人を助けることなんて出来ないからさ。
ダイヤモンド社
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貧困は悪!
そう再確認できる書となっています。