タイトルにひかれて借りてきた本です。2008年に出版されたものなので少し古いです。読む前に著者の経歴をちらっと見てみました。東京大学文学部印度哲学科卒、そのあとに仏教を中心に宗教をわかりやすく説く。いろいろと著作はあるのだが、500冊以上書かれているとのこと。なんかお釈迦様がどうとか仏教がどうとか念仏がどうとかそんなタイトルが並んでおります。
これだけ見て私は読む気をなくしました。哲学とか宗教の教えとかってさ。はっきりいってよく分からないのよね。この前も「歎異抄」をものの20ページくらいで挫折したわ。哲学とか仏教とかわからへんちゅうねん。貧乏入門とかあったやん。小池龍之介の本、くされ坊主が分かるか!ぼけが!
と思ってこの本も20ページくらい読んでわからんかったら読むの辞めようと思って読み始めたんだけどさ。これがいがいといいですよ。今の自分、そしてこれからこうありたいという自分にはすんなり読むことが出来ました。2008年の本なので国の借金の話についてはちょっとウザさがあると思いますけど、多めにみてやってください。
世間を気にすると世間の奴隷になる。
私も世間体は気にしない生き方をするなんて言ってるけどそのはざまでもがき苦しんで生きているんよね。こればっかりはほんと難しいと感じる。
われわれはいかなる状況に置かれても、その状況においてしか生きられないのだから、それをしっかりと生きればよいのです。
そうです。だれしも今をしっかり生きればいいんよ。それだけでいい。
世間の物差しを信用してはいけません。世間の物差しは、伸縮自在であり、強者に都合よく、弱者はそれによっていじめられるように出来ているのですから。
この本は初めて読んだわけだけど自分が言ってきた事がそのまんま例として書かれていたりするんよね。まわりまわって過去に私も読んでたのかもしれんなあ。
相談があってこの方は「どうすればいいですか?」と問われたら私は「自分で考えなさい」と答えるだけです。「どちらがいいですか?」と問われたら「サイコロで決めなさい」と答えます。
そういう解答をするのが面白い。結局、自分の生き方なんて自分で決断しなきゃいけない。
思うがままにならないことを思うがままにしようとして苦しんでいるからです。思うがままにならないことは思うがままになりません。だから思うがままにならないことを思うがままにしようとしてはいけない。
深いなぁ。
未来のために現在の幸福を犠牲にする。そんな生き方を日本人は伝統的にやってきたようです。
・ω・
これは老後資金の話ね。そうなんですよね。私がツイッターやブログで書いてきたことと同じようなことが書かれていたりするんよ。それは仏教の教えであって突き詰めていけば誰しもそういう考えになるんだなーって思ったりしました。でも金なんですよね。生きるためには金が必要でその部分でどうしてももがき苦しまなくてはいけない。人と比較せずに自分は自分と割り切れることが出来たら。。。私ももう少し穏やかな生き方が出来るのになってね。
去年、ヴィパッサナーの瞑想に行ったんよね。あれも仏教なんだけど、愛と慈しみをもって愛と慈しみをもってってうるさいんよ。はぁ?そんなもん知らんがな。宗教って私は相容れないと思ってたんだけどさ。。。この本読むと、いやいや私が目指してる生き方って仏教やん。いややっぱ違うのかな。でもこれですよ。目指すものはこれ。
皆さんもいろいろとこの本を読んで感じることがあるように思います。私は心にしみました。まあ、そうなんだろうなって漠然と考えていたことを書かれているだけなんですけどね。いやこの本の何がいいねんって言われても困るんやけど。。あと著者の「狂い」のすすめって本もまた読んでみようと思いました。
そんなとこ。
ほな!