著者の高田かやさんはカルト村で生まれて高校卒業と同時に両親とともにカルト村を出た人です。このコミックエッセイは、かやさんが小学校の頃を思い返してたんたんと描かれており普通の生活をしてきた私達はこれを読むとギャップを感じると思います。
高田かやさんは今、35歳くらいなので私より年下です。私と同じ時代そして同じ日本にこんな場所があったなんて驚きますよ。読みやすい本なので是非読んでみてください。おすすめです。
ネットで調べると高田かやさんがいたところはヤマギシ会だということが出ています。ヤマギシ会。。。おそらく私らより上の世代だとよく知っているんだろうけど、うちら世代になるとそういや名前だけ聞いたことあるって程度です。
両親がこの会に入会して出会って結婚して高田かやさんが生まれます。この会では、大人と子供の生活スペースが違っていて隔離されます。大人は大人だけの村で生活し子供は子供だけの村で集団生活します。なので親にあうのは年に1回くらい。なぜこういうことが行われるかって事はこの本では説明されていません。
子供の村では世話係が統制していて体罰も横行していて子供を暴力で押さえつけ教育という名のマインドコントロールも行われていたことがこの本を読むとよく分かります。はっきりいって普通じゃない。農業、牧畜業を基盤とするユートピアをめざした結局こんなことになってしまったって感じなんだろうね。これが同じ日本で同年代の人の話だとはにわかに信じがたい気分になると思います。
・ω・
この本を読んでいて思い出されるのが「収容所に生まれた僕は愛を知らない」とハンター☓ハンターのキメラアント編に出てきたNGL自治区のこと。「収容所に生まれた僕は愛を知らない」はもちろん日本のカルト村レベルではないくらい過酷な北朝鮮の政治犯の村出身の人の手記なので比べものにはならないんだけどね。
後者は、NGLと呼ばれる自然回帰派団体自治区。文明の力を全て捨てて原始的な農業などで生活をするんだけど裏では麻薬の密売、重火器の販売などを行っていた。これって完全にモデルはこのカルト村なんだろうね。作者の冨樫義博って私より10歳くらい上なので、自分くらいの年代だとヤマギシ会のことを知らない人が多いような気がする。
あと私が田舎で共同生活をすることに嫌悪感があるのはたぶんこれなんだろうね。よくは知らないけど多少はあるんだろうなって思ったかな。
とりあえずオススメです!今年に入って「さよならカルト村」という続編も発売されています。そちらのほうもどうぞ。
【高齢ニートのいち日】
昨晩、午前3時に就寝して今朝は午前8時には起床しました。規則正しい生活をキープしております。午前3時半までに就寝しておけばうまくまわるはずなんだよね。あとはお昼寝しないことですかね。気をつけねば。。。
今日は午前中からしこしことまたブログをいじっておりました。もうさすがにいじるところなんてないだろうって思ってたんだけどまた少し変えました。
その後、本を少しだけ読んで図書館に本を返しにいって新しい本を借りてきて今に至るって感じですかね。まだでっかい作業が残っていますけど。。。いがいと作業していると時間がたつのが早いんですよね。もう週末だもんな。
働いている時は頻繁に「死にたい」って思ってたけど、今はそんなこと全く思わない。なので無能な人間が無理して働いたら死にたくなるってことなんだと思う。金がなくなれば死にたいって思わなくても自然に死ぬことになるわけだし問題ないでしょう。
— くらげネコ@はてなブログ (@crycat3) 2017年3月2日
これは働いていたからなのか40歳を超えて心境の変化からなのかはよくわかりません。私の場合はどっちの影響も受けているだろうけどこれプラス規則正しい生活をしていれば気分的に楽な状態に入れるんだと思うんよね。
・無職→地獄の労働から解放される。(苦痛からの解放)
・40歳超え→自分に諦めがつく(諦めの境地)
・規則正しい生活→自己嫌悪にならずにすむ。(平常心)
そんなとこ。
ほな!