冒頭から頻繁に出てくる「反省文」をかかせるって行為、そんなことやってるもんなの?なにかあれば反省文。。。わからん。
そこの部分は想像すら出来なかったです。
この本では現在の刑務所では罪を償う人はいないと書かれていました。
誰かが言ってたけど、刑務所は罪を償うところではない。反省はしない恨みを増幅する場所だってたしか言ってたよね。やくざの画家の人やったっけ?
犯罪者は被害者に対して悪かったとは思わずに、友達、親、親族に対して悪かったと思うみたいです。
受刑者は刑務所内では本音を言わない。
刑務官から良い評価を得たいという気持ちや他の受刑者を信用していないので誰にも心をひらかずに刑期を過ごす。なので刑務所出所後、本音を言わずに誰ともかかわりを持たずに孤立していく。
そうするとまた爆発して再犯する。って感じらしいです。
少し話はそれるけどアメリカでは刑務所の民営化が次々されています。
資本が入って刑務所を経営しているわけ。受刑者が労働者となるので人件費はかかりません。なので利益がかなり出るので民営化がどんどん増えていっているのが現状です。
アジアとか人件費安い国よりも刑務所の方が人件費は安いのでこれが重宝されているらしい。完全に奴隷的な考え方ですね。こういうのって日本では導入されるんですかね。
・ω・
この本は、これから親になる人は必読した方がいいかもです。
あと人を育てる教育者とかさ。我々はみかんや機械を作っているんじゃないんです。毎日人間を作っているんですって金八先生の言葉があったけど、人を育てる人には是非読んでおいてほしいかな。
第四章の「頑張る」しつけが犯罪者をつくるなんて。。。
まんまですよ。目からウロコが落ちるって感じでさ。
「我慢できること」「一人で頑張ること」「弱音をはかないこと」「人に迷惑をかけないこと」という価値観は立派なことのように思われますが、見方を変えると「人とつながること」を疎外する要因になります。
そう孤立することになります。
生きるうえで人と繋がることが一番大事と言っています。
「条件つきの愛」で育った子供は、条件に答えられないときの自分をダメな人間と思ってしまいます。
ほんとこの四章は全ての言葉があるある過ぎてつらいです。
私も今までふりかえってみても親に本音なんて言ったことがないです。
でもネットで言えるからまだなんとかなっているんだと思う。
言える場所がなかったらと考えると怖いですね。
弱音をはける場所、愚痴を言える場所、自分の本音を言える場所、今の時代だとネットがあるのでネットでそういうものを吐き出しつつ人と繋がるのが一番いい方法なのかなと。
この本を最初読み始めたら犯罪者の話から始まるので??って感じで読むことになると思うのですが、最後まで読むとなるほどってなると思います。読んでよかったです。オススメします。