下流中年を読みました。
私は団塊ジュニアで氷河期世代のど真ん中で底辺生活をしている者なので、こういう系統の本をチェックしておかないとって思って読んでみました。こういったタイトルに毎回だまされるんですけど。。。現状を見たい人にはいいと思う。でも一億総貧困化の行方は分からないよね。
最初の雨宮さんと茅野さんの対談で、これが答えなんだなと思ったよ。2008年に生きづらさについて「ロスジェネレーション」という本で論じたそうだ。私は読んでませんけどそれらの枝葉に関してはちょっとは読んだとは思う。
で8年たっても変わらなかった。こういう世代がいるって認知はされたけど、認知されただけで変わらなかった。それが答えなんだと思う。
訴えたところでこの問題にがっぷりよつに組んでも変わらない。この人達はいいよ。それで飯を食ってるんだから。でも当事者である私達は変わらないものに全力かけてもしかたがないんだと思う。気付いたらネトウヨとかイデオロギーの話になってるし。。。
めんどくさいよね。
あと首都大学東京教授。他人事すぎて。。。この文章を読んで、そうだ!そうだ!なんて思う人が何人いるというのだ?
最後に下流中年12人のリアルってことでルポが出てくる。
各種さまざまなパターンがある。私もむかしワーキングプアで同じようにインタビューを受けたことがある。こういう人をかき集めるのもこの本にがっちしてない場合もある。サンプルに苦労するみたいだけどね。
みんな何かしら失敗して下流中年に落ちている。ひとりひとりみると突っ込みどころももちろんあるのだけど。例えばなんでその時期に仕事がない田舎に帰っちゃったの?とか。でもそこを突っ込んでもしかたがないんだと思う。この12人が特殊ってわけではなく。こういう人達が私達の世代にめっちゃめちゃ多くいるわけだから。。。
うまく立ち回れて運がよかった人だけが普通の暮らしが出来て少しでも選択ミスった人は全て下流だったらかなり厳しい世の中といわざるえない。それはおかしなことなんだよ。
・ω・
40歳超えて正社員になりたいとかさ。うちのブログとかニコ生でも未だに就職しないんですか?就職しないんですか?って言う人いるけど。。。40歳超えて正社員の口なんてゼロに近いって言ってあげた方がいいと思う。
努力すれば見つかるかもしれないって幻想をもたすことの方が卑劣だと思う。当たりクジのないクジひかせるようなもんやろ?ガチャより質悪いよ。もう正社員じゃない普通じゃない生き方をいろいろ提示してあげる方がいいと思んよね。国を変えろ!とかデモしたって時間の無駄だよ。そういう人達って国にあるしゅ信じてるんだろうね。
老後とか今だに言ってる人いるけど、アホやろ。老後資金、老後資金って今もまともな生活してないのに老後もくそもないやろ。
今、下流老人と言われてる人達はさ。40代50代は下流でもなんでもなかったんやでぇ。この8年、変わらなかったけど、それでもさまざまな生き方をする人が出てきている。いつまでも能力ないのに普通の生活しようと思ってたらそりゃジリ貧になるよね。
この手の本は、現状はこうなんだって知るのにはいいと思う。でも何かしら方法はないのか?なんて事を求める本ではない。 なので当事者が読む本ではないってことだよ。
↓この本読むくらいならこちらの本のほうがなんぼかマシです。