2009年に出版された本でリーマン・ショック後の派遣切りとかで話題になってた時期の話。最低賃金で一ヶ月暮らしてみるという運動で前半はその体験者のレポと感想、そして後半は専門家の最低賃金を何故あげなければいけないかという話からなっている本です。底辺生活をしている私が読んでみた感想を書いていきたいと思います。
今回も本を読んでいきながら思ったことをそのつどテキストに書いていったものを羅列した文章になっています。まとまりのない記事になっているかもしれませんがご容赦を。
私は最低賃金をあげることはいいことだと思っています。自分は国内旅行が好きなのでその土地にいくたびに店に貼っている求人募集をチェックします。なかでもガストが店舗前に求人募集を置いてあるのでわかりやすくこれをガスト求人指数と私は名づけました。田舎にいくと時給680円とか出てきます。
時給600円台って学生のバイトなみですよね。これではさすがに暮らせません。この本に載ってある2008年では大阪だと最低賃金は748円となっています。これでも厳しい。自分的には850円は最低限欲しいです。
これは私が10年以上一人暮らしをしてきての体感です。850円の時給は2002年5月くらいから2003年8月の調査会社時代と2012年9月から2013年5月までの介護ヘルパー時代の2回ありました。
850円✕7.5時間の月~金の月21日。月13万。
この額だとギリギリ一人暮らしをやっていけます。月10万の生活費にして2万をなんかあった時の為に貯めておき年間24万円を予備費として使う。ギリギリの生活をし続けていたら一度ほころびが出るとすぐに破綻します。
少しは余裕をもたせていないと長続きは出来ません。そのための予備費。いや。もっと一ヶ月の生活費を私なら安くすることは出来るぞ!って声が出てくるかもしれません。でもそこを基準にしてもしかたがない。
普通の人でも暮らせる範囲だと月12~13万くらい、生活保護費も12万くらいらしいから、このあたりが妥当な線かなと。年収150万くらい?
と思ってこの本の中に最低賃金の生活を一ヶ月やってみよう!っていう項があってね。そこに計算方法シートが書かれているんですよ。実際に私も一ヶ月の生活費を出してみようと思って大阪の今の最低賃金を検索して調べてみたのよ。
そしたら858円。
はあ?じゃあ、何年か前に介護やってたけどほぼ最低賃金で働いていたことになるんかよ!なんかむかついてきた。ちなみに今の全国最低賃金の平均は798円くらいです。
自分は2003年の夏頃から一人暮らしをしていて2004年から家計簿をつけているんだけど、まあ、平均月10万くらいで生活している。この何年間は月8万くらいかな。
実際に2004年の家計簿欄には、「月12万円の収入で独り暮しするのはギリギリのラインだと思います。」と2004年の段階で書かれている。2004年~2009年までの家計簿はアップしてるので見たい人は見てください。
それ以降は、邪魔くさくなったのとホームページ・ビルダーが使えなくなったのでやってないんよね。まあ、ざっと2010年から2016年の現在までブログ上で家計簿は公表はしてはいます。
最低賃金850円は欲しい。でもこれはあくまで大阪の話であって田舎にいけば車が必要になるからプラス100円はいるから950円くらい?現実には都会より田舎の方が最低賃金安いわけやけど逆だよね。
一人暮らしするんなら都会より田舎の方が高くないとやっていけないかなっと。なので田舎だとどうしても親と同居しないと暮らしていけないよね。
【貧困と格差社会に思うこと】
毎回こういう本を読むと思うことなんだけど、みんな正社員を基準に考えるんだよなだから正社員になることが夢ですみたいな事を言い出す党まで出だす。最低賃金をあまりにも酷いものは是正するような動きはいいと思うけど、それ以上になるとどうかなとは思う。
格差が広がるとか正社員との賃金格差の問題が!とかさ。それよりもある程度の賃金で生きていけるアイデアみたいなものを教えてあげるほうがいいと思うんだけどな。なんでもかんでも安定で高収入な正社員を目指せみたいな事いったって無理に決まってるやん。能力ある人間だけ目指せばいいのよ。能力ない人間には違う生きる術みたいなのを教えてあげたほうがいい。
待機児童問題でもそうやけど、ほんまに困ってる人もいるわけよ。でもその思いをダシにしておかしな方向に先導して誘導するヤツってほんまクソやと思うよ。先導している連中もすぐに改善されない事は分かってやってるでしょ?
一回のデモで変わるなんて思ってやってるわけじゃないでしょ?時給1500円にしよう!ってデモもさ。まあ、さすがに参加している人もお祭りみたいな感じで出てるとは思うんやけど。なんか違うよなとは私なんかは思う。
今は非正規が39%らしい。
非正規をなくせ正社員を増やせとかさ。どうなんって思ったりする。私は逆にもっと正社員を減らすべきやと思うんよね。正社員30%で非正規が70%の世の中になればいいと思ってるんよ。そうすると非正規が与党になって非正規が一般的な働き方となるわけ。
そしたら非正規にあったライフスタイルをもっとみんな真面目に考えるようになると思うんよね。今は、正社員を基準になんでも考えているからさ。だから非正規だと結婚出来ない。子供作れないってなってるだけ。行政も企業だって正社員を基準にサービスを考えてるからね。
今この時代は、技術とかいろんなものがパラダイム・シフトされていくと思われてるわけやん。生活スタイルだって変わらざるえないわけやん。なんで正社員を目指すとかそうなっちゃうんだろうね。能力がある人間は別よ。たいした能力ないんだったら生活スタイルを変えるべきだと思うんだけどね。
【最低賃金で一ヶ月生活する】
でもこれ読んでて思うけど。
はっきりいって金稼いでるヤツが最低賃金生活なんてする必要なんてないんですよね。稼いでるヤツは使えばいいんよ。人って順応する生き物だからさ。切羽詰まればどんな生活にも慣れるよ。
よく日本国憲法の「健康で文化的な最低限度の生活」ってところを言う人がいます。健康で文化的な最低限度の生活をするのに一ヶ月これだけ必要とか。でも人によってその金額は変わってくると思うので意味ないと思うんだよな。
はっきりいって娯楽やサービスってゼロに近づいていくと思ってるし実際に近づいてるので。昔に比べたら税金があがった、食費があがった、物価があがった。でも通信費やパソコンやスマホなどのものやサービスなどは安くなってるわけやから。ここらへんで相殺されていくと思うんだよね。なのでそこまで重く考える必要なんてないように思う。
いがいとこの本で一ヶ月最低賃金生活をしている人って元々そういう生活をしていなかった人だから言動とか私達からみたらカチンとくるところもあるよ。
はあ?黙れ!小娘!って何度も思ったもん。
つうかさ。やっぱこれ違うよな。この企画は違うと思う。だってさ。そういう生活してない人が最低賃金生活を一ヶ月だけしたらまあこうなるよね。友達や同僚とかにおごってもらったり、今こういう生活しているからランチに行っても安いものしか頼めないのーとかデザートは頼めないのーとか。貧乏アピールするわけやん。
なんか違うよね。
底辺生活っていうのはさ友達もいなくて孤独に一人で職人のようにコツコツと毎日を消化していくんだよ。雨ニモマケズ風ニモマケズ。やっぱ腰かけOLみたいなとは違うんだよ!!
底辺なめんなよ!ぼけが!!
つうかやっぱこの企画あかんわ。こういう生活ってストイックとかそんなんじゃないから。我慢しなきゃいけないとかそんなんじゃないから。我慢しなきゃいけないんだったらストレスたまって体によくないよ。
私はこの生活、なんも我慢なんてしてないし自然ですよ。なんか体験日記読んでたら禁煙日記読んでるみたいな感じになるわ。一ヶ月一万円生活の芸能人のヤツもそうだけど。いやあ。めっちゃ切り詰めて我慢している感が満載やん。なんか違うよね。
あとよくうちのブログでも働いてた時にお昼ごはんはカップ麺ひとつって日記で書いたら。ひもじいだの、そんなご飯でむなしくないですか?だの言う人いたけどさ。いやあ。他の正社員とか年収600万くらいやったけど普通にカップ麺食ってたよ。
非正規やからカップ麺食ってるんじゃなくて正社員でもカップ麺食うんじゃあ!BNFさんだってテスタさんだってカップ麺食ってるやろ!ぼけが!金持ちでもカップ麺食うんじゃ!ぼけ!
まじでこの本なんなん?
読んでみた感想なんだけど、最低賃金で働いてるヤツ。かわいそー。俺、こんなの出来ないわー。こんな生活だったら生きてる意味なくね?って本やろ。しかし読めば読むほど。。。こんな生活を10年以上続けている私、バカにされてる??って思う。例えば、「最低賃金だとこの程度の食事しかできないのである」という文言とか。この程度って。。。言い方ひどすぎやろ。私の生活は人以下かよ。
あとこの体験している人達、みんな高給とりなんですよね。なんか高給とりの人たちのポエムみたいな感じ。なので高給とり以外は読まない方がいいかもむかつくよ。実際に底辺生活している人は、どうだろ?ああ、自分たちをこういう風に見ているんだーってこれを読めば分かると思うけどね。
働かなくてもいい人は働くなよ。趣味で働くとかヒマだから働くとかさ、ほんま死ねばいいのに。椅子取りゲームみたいなもんだから。働かなければ椅子がひとつ空くわけよ。働く人がいなければ自動的に時給もあげざるえない。だって働いてくれる人いないんだもん。だから出来るだけ賃上げしたければ働かないこと。私は日本の労働者の為に今は働いていないのだよ。えっへん。
途中からド素人の座談会とかレポートとかが終わって最後の方は専門家が現状と最低賃金を何故ひきあげなければいけないかと詳しく書かれています。ここらへんからちょっと怒りのボルテージが下がって。。。なるほど、やっぱこれは必要だ!ってことを納得する。
結論から言ってこういう動きがあって今の最低賃金があがっている結果となっていると思うので、いい試みをしていたことになると思う。パチパチパチ!なので2009年の本なのでまあ、興味がある人は読めばいいんじゃないかなってレベルです。
↓いろいろと貧しくても考えております。