昭和35年、当時13歳だった少年は両親からの虐待から逃れる為に足尾銅山の洞窟に家出する。家出したまま山の中で生きてきて壮絶な人生ドキュメンタリーっていうんですかね。一応、13歳から43年間一人で生きてきて56歳くらいに本を出版。それから11年たち社会復帰をした話を追加した本がこの本ってことで。なので今現在、67歳くらいですかね。
やっぱ面白い!
っていうかなんやろね?こういう人って代筆なのかな?こういう話を話したのをまとめてくれる人がいたって感じなんだろうけど。空き巣なうの人も同じように感じたんだけどさ。こんな何十年前のことをよく克明に覚えてるよね。話は、13歳の時に家出するんだけどね。
読んでる時には何も思わなかったんだけど学校に真面目に行ってなかったから学がない。字が読めない。ひらがなさえ読めない。でも13歳って中学生やからな。中学生でひらがなも読めないってこれは?ってこの感想を書くだんになって思ったりしている。
読んでる時は小学校3年生くらいに家出したと想像してしまっていた。それにしてはサバイバル術とかよくこんなこと知ってたなとか。時代が違うからといったらそれまでだけどいうたら自分の父親くらいの時代だからまあ、あるのかなと。でも中学生やったらそれくらいの知識はあるかぁみたいな。火をたやさないこととか。。。42歳になってもそんなこと出来るのか?って思ったりしたし。。。汗
・ω・
足尾銅山の洞窟で生活してその後、山暮らし。群馬から新潟から福島の山中で暮らす。
これは縄文人みたいな感じかな。獲物を追って移動してたら新潟まできてしまったみたいな。
この前さ。20年前に行方不明になったスペイン人がイタリアの森で見つかるも「人間社会で行きたくない」といって再び森に消えていったって記事があったやん。この現代社会のイタリアで20年も森で一人で生きている人がいるって。まじかよ!って思ったんだけど。なんかこういう生活って面白いよね。
あと時代の変化っていうのを山で暮らしているので分かってちゃんと体感してなかったとか。そうそう13歳でお金を知らなかったってのも凄いといえば凄い。どんなに貧乏やったねん!みたいな。5年、10年じゃないからね。43年やから。時代がどんどん変わっていくから。エレベーターの存在を知らなかったり。電話も公衆電話になり携帯になり。トイレもぽっとんが水洗になり。
まあ、そうやろうなって例えば海外旅行だって同じようになるよね。今ではネットがあるから情報がどこへいっても見ることができるけど。ない時代なんて1年、2年離れていたら浦島太郎状態になるもんね。
でもこの本、面白かったよ。
虐待されて壮絶な逃亡人生ってなると「収容所に生まれた僕は愛を知らない」を思い浮かぶけど。まあ、そういうんではなくこの人の人間性なのかな?明るい感じなのかな?
13歳の時に籠から飛び立って自由な身になって当然、一人だと苦しいこともあったけど。それはそれで経験となる。これ読んでこの人が一番しんどそうなのが人間関係というか。仕事している時に人間関係というんかね。それが一番しんどそうでしたね。